押しバネ 圧縮バネ

バネの中で最も一般的なものです。
あらゆる条件、環境で使われるため、様々な材料、加工方法があります。
小さいコイル径で、大きな太い線径の(D/dの小さな)コイルバネなら当社にお任せください。

押しバネ(圧縮バネ)とは?

押しバネ(圧縮バネ)とは?

押しバネは、コイルばね、圧縮バネ、など呼ばれています。大きさや線材の太さは多種多様ですが、形は上の写真のように一般的によく見られるバネです。 圧力をかけると圧縮し、反発力を発生します。
素材はピアノ線(鉄)やステンレス線が主ですが、オイルテンパー線、メッキ線、リン青銅、インコネルなど特殊な素材で製作することもあります。
作り方は、引きバネ同様に長い線材をセットし、コイリングマシンと呼ばれる、専用機械で製造します。その後、低温焼なまし、端面研削、ショットピーニング、セッチング、洗浄防錆処理、検査を経て完成します。このように、線材を常温にて成形加工を行います。

佐々木発條の押しバネ・圧縮バネ

佐々木発條の押しバネ・圧縮バネ

当社の得意とする技術は、より小さなコイル径を維持しながら、より太い線材で線バネ(コイルスプリング)を製造することです。
D/d(線径に対するコイル径)の厳しいコイルばねの製造を可能にしています。D/dの小さな押しバネは狭いスペースでも強い力を発揮します。

佐々木発條の押しバネ・圧縮バネ

押しバネは製造工程の低温焼なましやショットピーニング、セッチングで意図した大きさや形状が変化(残留応力によるもどり)が発生します。線径が太くなると、この傾向はより顕著になり、製造が難しくなります。

佐々木発條の押しバネ・圧縮バネ

当社は長い経験の蓄積で、製造工程での形状変化をあらかじめ予測したコイリングなど、当社独自のバネ製造技術でお客様の厳しい仕様に対応して製品をご提供します。

押しバネ・圧縮バネの仕様範囲

当社ではおおむね以下の仕様範囲の押しバネに対応しています。

使用線径 0.1mm~16mm程度
展開長 3,000mm以上
D/d
(線径に対するコイル径)
3以下もOK